人文主義の言語思想: フンボルトの伝統 ユルゲン・トラバント
著者:ユルゲン・トラバント 著, 村井則夫, 齋藤元紀, 伊藤敦広 監訳, 梅田孝太, 辻麻衣子 共訳
出版社:岩波書店
発行年:2020年 初版
サイズ:21cm
ページ:348pp
状態:カバー 帯付 カバー・帯若干スレ有るも、それ以外良好です。
目次
序文
第一章 「恣意的記号からかけ離れたもの」―ダンテからフンボルトまでのヨーロッパ言語記号論
一 記号
二 母語の発見と記号論の伝統
三 ラテン語の刷新と新たな記号論の出現
四 俗語の勝利と、記号論的伝統への回帰
五 失われた普遍性を求めて
六 個別言語の意味論への道―世界観
七 根源の記号学
八 記号・言語・象徴
第二章 思考の形成器官―フンボルト言語思想の基本的特徴
一 サンスクリットで食卓談話(テーブルトーク)を
二 ヴァレンシュタイン
三 総合
四 多様性
五 バベルの塔と聖霊降臨(ペ ンテコステ)
第三章 知性の多様性―人間学と言語学
一 比較人間学
二 比較言語研究
三 フンボルトの影響
第四章 言語学の内的概念―フンボルトとライプニッツ
一 ライプニッツ以降
二 「諸言語の例証から」
三 起源―歴史を超越する
四 系統―歴史
五 偉大なるライプニッツ
第五章 境界線の彼岸―言語の起源
一 一七七〇年‐(一八二〇年)‐一八五〇年
二 ヘルダーの主題――言語起源
三 自然の欲求
四 境界線を踏み越える
第六章 新たな言語の成立―ロマンス諸語の誕生
一 有機的形成期の歴史的な追跡
二 多様性の成立
三 形式の多様性と同質性
四 イタリア語
第七章 ヴィーコとフンボルトにおける想像力と言語
一 ローマとアメリカ
二 想像力
三 物語(favola)から言葉(favella)へ
第八章 聴取と応答― 一八〇〇年前後のドイツ言語哲学における耳から声への移行
一 声―ヘーゲル
二 聴くことと応答すること―フンボルト
三 耳―ヘルダー
四 聴取中心主義から音声中心主義へ
第九章 フンボルトのグラマトロジー ―言語の本性への斬新な洞察
一 新たなグラマトロジー的関心について
二 フンボルトとヘーゲル
三 不安定な保持
四 音声中心的なもの
五 音声中心主義の彼岸
六 エピローグ―芝居のあとで
第一〇章 思慮なき体系―プロイセンの巨艦「フンボルト」、その格納と暴露
一 プロイセン海軍
二 フランス的思考への敵意に燃えた反動
三 フランス艦隊
四 人種主義
五 戦争か家郷か
訳者解説
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文献表
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